あなたは自分が収納している洋服のことをすべて把握していますか?
把握できていないという人は、着用せずに数年間も眠っている洋服を多数持っていることでしょう。
しかし、いざ捨てようと思うとなかなか勇気が出ないものですよね。名残惜しさが出てきてしまい、もったいなくて捨てられません。
『体型が変わったら必要になるかも・・』
『来年はトレンドになるかも・・』
『いざというときに使うかも・・』
これでは断捨離はいつまでたっても進まず、洋服は増えていく一方です。収納は溢れ、部屋も気持ちもスッキリしないでしょう。
そこで今回は、洋服の断捨離を進めるための秘訣を紹介します。もったいないと言いつつ断捨離から逃げている人は、ぜひ参考にしてください。
服がもったいない…断捨離を進めるには?
目次
そもそも断捨離とは?
断捨離というと、『どんどん物を捨てる』というイメージがありますよね。すべてがゴミになってしまうと思うと、もったいないと感じてしまいます。
とくに物を大切にする人にとって、断捨離とは悪いことのように感じるでしょう。しかし断捨離とは、単に物を捨てていくということではありません。
【断】入ってくる不要なものを断つ
【捨】今ある不要なものを捨てる
【離】物への執着から離れる
つまり断捨離とは、汚くて片付けられないから行うような事後対策ではないのです。余計な物を増やさないようにするための事前対策だと認識してください。
恋人が10人いれば誰のことも大切にできません。1人だけと向き合うからこそ、本当に心から愛して大切に想うことができるのです。
断捨離をすることで、物への執着をなくします。これは身も心も軽くなり、さらには節約にもつながるという一石二鳥にも三鳥にもなることです。
断捨離=もったいないというのは大きな間違いとなります。断捨離するからこそ、もったいない余計なことから解放されると考えましょう。
断捨離の基本的な方法
洋服の断捨離をしようと決意をしても、何から始めてよいのかわからずに先延ばしにしてしまう人もいます。しかし最初は難しく考えずにステップ通りに進めてみてください。
無理に『捨てよう』『執着をなくそう』と考えても難しいので、シンプルに断捨離をすれば大丈夫です。その結果が、快適なライフスタイルにつながっていきます。
①全部出してみる
まずは思い切って洋服を全部出すことからスタートします。すべて出してしまえば、断捨離を進めないといけないというやる気につながるでしょう。
タンスやクローゼットから、適当に出して積み重ねておくだけで良いです。床やベッドにどんどん出してください。そして収納を空の状態にしましょう。
②3つに仕分けする
次に洋服を仕分けていきます。この仕分けが断捨離のかぎになるでしょう。ただ難しいことではなく、直感で大丈夫です。
仕分ける項目が多いと面倒になってしまいます。ここでは白・黒・グレーの3つのカテゴリーに絞り、テキパキと仕分けをしてください。
【白】よく着ている洋服・お気に入りの服・1年以内に着た服・サイズの合っている服
→白に仕分けするのは、選抜メンバーです。よく着ている服であり、見極めのポイントとしては1年以内に着用していることでしょう。
【黒】いつか着るかもしれない洋服・昔気に入っていた服・1年以上着ていない服・サイズの合わない服
→黒に仕分けするのは、二軍メンバーです。ここ最近着ていないけれど、思い出深い服で捨てられないものとなります。基本的に1年以上着ていない場合は黒に仕分けてください。
【グレー】どちらでもない
→グレーは、白黒に仕分けられなかった服です。難しく考えずに悩んだら一旦グレーに仕分けておけばよいでしょう。
たとえば、
・1年以上着ていないけれど痩せたから来年は絶対に着る予定がある
・久しぶりに収納から出てきて着用意欲が出た
・結婚式など特別なときに着るもの
などがグレーとなります。
③感謝をしながら捨てていく
仕分けた中で黒組の洋服になった物を、どんどん袋に入れて捨てていきます。ここでためらわずに笑顔で感謝しつつ捨てることが大切です。
いざゴミ袋に入れるとなると『やっぱり着るかも』という名残が出てきます。だからこそ1枚1枚手に取らずに、黒組はまとめてゴミ袋に投入していきましょう。
ここでグレー組に関しては、捨てずに紙袋に入れてください。保留という認識なので、収納はせずに紙袋で待機させておきましょう。
④収納する
最後に白組を収納していきます。黒・グレーがいなくなったことで、すっきりとキレイに洋服をしまうことができるでしょう。
アイテムや色柄で収納をすると、どこに何があるのか一目瞭然です。また類似品の購入を避けることもできます。
長いものやしわになるものはハンガーにかけ、それ以外は折り畳みタンスに入れてください。隙間を作ると埋めたくなってしまうので、隙間ないようにバランスも意識しましょう。
断捨離を進めるポイント
捨てるのではなく残す
断捨離は捨てるという意識が強いからこそ、もったいないという心理が働きます。しかし断捨離の目的は、残すことです。
『何を捨てるか』ではなく『何を残すか』を考えて断捨離を進めましょう。残す洋服に思いをはせていれば、何ももったいないことはありません。
捨てる・いらない・着ないというマイナスな言葉で断捨離をすると後ろ髪が引かれます。残す・着る・お洒落というプラスの言葉を出してくださいね。
ゲーム感覚でおこなう
断捨離というと、年末の大掃除のような憂鬱で面倒な気持ちになる人もいます。しかし断捨離は掃除でも片付けでもありません。もっとシンプルで楽しいものなのです。
最初は重い腰を上げるのが大変かもしれませんが、ゲーム感覚でおこなってみてください。まずは何も考えずに心を無にして一心不乱に洋服を出すだけです。
あとは選抜メンバーと二軍にサクサク分けます。一つの洋服につき2秒で仕分けはできるでしょう。直感で分けて、答えが出ずに5秒たったらグレーに仕分けしてください。
あとはザクっと袋詰めをするだけです。細かい整頓や拭き掃除もありません。必要なのは、やる気とゴミ袋のみです。
誰かに手伝ってもらう
どうしても断捨離が一人で進まない人は、誰かに手伝ってもらいましょう。あなた以外の人は、あなたの物に執着がありません。捨てるのも簡単なことです。
「これ最近着た?」とだけ問いかけてもらい、あなたはYES・NOで答えるのみとします。NOの場合はゴミ袋に入れてもらいましょう。
第三者が洋服の選別に加わることで、余計なことを考えずに断捨離ができます。思い出に浸り、断捨離が中断してしまうこともないでしょう。
いる・いらないではなく着用しているか
断捨離をするときには、仕分けで苦労をする人が多いです。せっかく断捨離をしても、数枚しか捨てる洋服がなかったという人もいるでしょう。
断捨離で捨てる洋服が少ない人は、もともと適切な洋服の量だったということも考えられます。しかし多くは、捨てる選択をできなかったのです。
断捨離の方法で白・黒・グレーに分けることをお伝えしました。これは自分の直感で仕分けするものですが、軸がずれていると仕分けも間違ってしまいます。
白=いる洋服
黒=いらない洋服
このように考えては、ほとんどの洋服が白になるでしょう。なぜなら、いらない洋服なんて買っていないからです。
ときめいて心惹かれるから購入したはずです。そのため持っている洋服のすべては必ず自分にとってはいるものとなります。
ここで軸を変えてください。
白=着用している
黒=着用していない
洋服は思い出の品ではありません。着用してこそ意味のあるものです。着用しているかいないかが断捨離のかぎとなります。
目安としては1年以内に着たかどうかです。2年たてば、年齢も体型もトレンドも変わります。3年たてば、自宅保管していても洋服は劣化しているでしょう。
心のときめきで「大切なもの」「もらいもの」「お気に入り」と判断すると、すべているものです。頭で「着ている」のか分別すれば半分くらいに減るでしょう。
様子見のグレーを有効活用する
日本人は白黒つけるのが苦手ですよね。0か100かと問われると、考えることがストレスになってしまう人もいます。50でぼやかして置きたいと思うのです。
そこで、断捨離でも逃げ場を確保してストレスを作らないようにしましょう。それが仕分けのグレー組となります。
着用はしていないけれど、どうしても捨てられないものもあるものです。残しておくのもモヤモヤするし、捨てるのもモヤモヤするし・・となると断捨離が止まってしまいます。
そんなときは、グレーでよいのです。無理に白黒つけることはありません。肩の力を抜いて、楽しく作業を進めることが大切です。
グレーが大量になった場合には、数日後にグレー内だけで再度仕分けをするのも良いでしょう。気分を変えると見え方も変わります。
様子見で捨てずに端に置いておくことで、気持ちが安心することもあるでしょう。自分が安心できるのであれば、グレーが増えてもよしとして断捨離をしてください。
使えるものは売る・譲る
鉛筆や消しゴムを小さくなるまで使用する人にとって、『使えるものを捨てる』ことは抵抗があるでしょう。もったいないお化けが出ると教えられて育った人に断捨離は悪かもしれません。
捨てることに抵抗がある人は、断捨離の『捨てる』というステップを変更してください。断捨離の方法で紹介した①出す②仕分けをしたら、まず白組の収納をします。
そして最後に黒組の仕分けをします。ここではさらに黒組の洋服を3つの組に分けていきます。
【売る】ネットやリサイクルショップで売りに出しましょう。ブランド物や1年以内に購入したものは、買取価格も高くなりやすいです。
ネットは手間がかかりますが、高く売れることもあります。面倒な人はすべて店頭に持っていけば、換算してくれます。
【譲る】もし友人や親族に着こなせそうな人がいたら譲るのも喜ばれます。自分は似合わなかったけれど状態が良いものであれば、人に譲ればもったいないから解消されるでしょう。
【捨てる】状態が悪いものは譲るのも失礼ですし、売りに出しても買い手がつきません。その場合は寿命だと思い、捨てましょう。
思い出は写真に残す
洋服にも思い出があるから捨てられないという人もいます。
『これは初デートで着た洋服』
『これは結納で着た洋服』
いろいろと思い出はあるかもしれませんが、そこまで執着してしまうと断捨離はできません。思い出は自分の心にしまい込み、物は捨てましょう。
どうしても覚えておきたい人は、写真に残しておくと良いです。思い出があるからと洋服を残しておくと捨てる服はないまま終わってしまうので気をつけてください。
断捨離は自分にしかできないこと
断捨離は、他の誰でもなく自分にしかできないことです。その気持ちを忘れてしまうと、溢れている収納を見て見ぬふりしたまま時間が過ぎてしまいます。
家族も親友も手伝うことはできますが、主体して実行することはできません。断捨離は自分が決意しておこなうことです。
つい面倒なことは『後回し』『人任せ』にしてしまうこともあります。しかし断捨離だけはそれが通用しないので、思い立ったときに実行できるようにしましょう。
断捨離をするときの注意点
安心してリバウンドしないようにする
ダイエットは痩せることを目的にします。その目的を達成すると安心感から気が緩み、リバウンドをしてしまうことも多いですよね。
断捨離も同じようにリバウンドすることがあります。部屋がすっきりしたことで安心して、また物が増えていってしまうのです。
そして気が付くと元の状態もしくはさらにひどく、洋服が溢れていきます。これでは本末転倒であり、マイナス効果となってしまうのです。
断捨離の目的を、捨てることだと考えるのは危険です。目的を達成すると安心して、意欲が下がります。断捨離の目的は、常に部屋も身も心も軽い自分にすることです。
目的の位置や設定を間違えてしまうと大リバウンドしてしまうので気をつけましょう。
もしも洋服を買いたくなったり、似たような服が増えてしまったりしたら、レンタルで服を借りることも考えてみてください。
初月無料で使えるファッションレンタルもあるので、断捨離をしている人には最適です。
捨てるは1秒!後悔は一生!
一度断捨離を始めるとアドレナリンが出てきて、捨て欲が高まります。捨てることが快感になっていくので、どんどん仕分けしながら捨ててしまうことがあるでしょう。
もちろん直感で選んで着ないものと分別したなら良いです。しかし本当は捨てるべきでないものまで、捨てようとしていないでしょうか。
捨てるのは簡単です。しかし一度捨てたものは、もう手元には戻ってきません。そこには後悔しか残らないのです。
断捨離は、残すものに注力するための行為となります。無理に捨てずに、何が大切なのかを今一度考えながら、後悔しない断捨離をしてください。
断捨離と整理整頓は別物
断捨離=掃除・断捨離=整理整頓だと思っていないでしょうか。断捨離は、あくまでも不要な物を捨てるという行為です。
『捨てたあとに綺麗に収納するには?』
『クローゼットも全体も綺麗にしなくちゃ!』
そう意気込まないようにしましょう。断捨離に片付け要素まで加えてしまうと、一気に面倒になります。時間がないとできないイメージが先行してしまうのです。
断捨離はゴミ袋と紙袋を用意して仕分けして、不要な物は捨てるだけだと覚えてください。シンプルなので面倒なことにとは何もありまんせん。
部屋も綺麗にするのが断捨離ではなく、あくまでスッキリさせるだけです。力を抜いて気軽に楽しむことが断捨離を継続させる秘訣でしょう。
断捨離は1日30分
洋服の量にもよりますが、初めて断捨離をする場合は最低でも3時間ほどかかります。もし売ることまで想定すると倍以上かかることもあるでしょしょう。
すべての工程を1日でするのは大変です。大がかりになるので、なかなかスタートするタイミングもないでしょう。
そこで断捨離は1日30分までと時間を設けてください。中断半端な場合はステップを1日一工程ずつ進ませるのも良いでしょう。
断捨離で1日をおわらせてしまうことのないように、時間をかけて少しずつ開始してみてください。負担をなくすことが持続するポイントです。
自分らしい方法で断捨離する!
断捨離は『したい』『しよう』と思ったときこそ、やりどきです。無理に日程や回数を決めずに、自分の本能のままに断捨離をすると良いでしょう。
もったいないという価値観も間違いではありません。しかし洋服を断捨離することは、洋服にとってもプラスの効果があるのです。
ぜひ自分らしい方法で楽しく断捨離を進めてみてください。シンプルで快適で豊かな生活になっていくことでしょう。
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